小林正和さん
小林さんは、こだわりの人だった。というのが、私の印象です。
グライダー、ハーネス、車、料理、仕事、小林さんは流行りの物より、自分のこだわりで選び、生きていたように思います。
年齢が私より4つ上ですが、小林さんも私も学生時代が長かったので、大学は違いましたが、ハンググライダーの先輩でした。私がそこそこ上達し、大会に出始めた頃は、よく一緒に大会に行きました。私が新人、小林さんが中堅、古坂さんがベテラン、といった感じでした。
物静かで口数は少なく、私との会話も、ほとんど私がしゃべっていたような気がします。ただ、内に秘めた熱い闘志は伝わってきました。
四国、丹沢、龍門、私がハング業界で仕事をしていた頃はオーストラリアにも一緒に行ったなあ。
その後、生き方も翼の種類も違いましたが、フライトに対する姿勢は近い方向を向いていたと思います。
2014年7月3日フランスのアヌシーというエリアで、ハンググライダークラス5(リジット)の世界選手権の競技中に、小林さんは単独事故により亡くなりました。
事故の原因は不明ですが、日本のチームリーダーが帰国後、GPSログデータ等で事実関係の確認が行われるようです。
ただ、本人がいない今、原因を特定するのは難しいと思われます。
(生きて帰ってくること、が何より大切だということは誰よりも分かっていたはずだった。信じられない。何やってるんですか、小林さん!)
小林正和さんの御冥福をお祈りいたします。
砂間隆司
by taka_sunama
| 2014-07-07 20:19