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takashiの独り言

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インシデント報告

情報が断片的に伝わっていて分かりにくいと思うので、若干整理して報告しておきます。本来は本人あるいは直接指導しているインストラクターが公式な場で報告するべき事柄ですが、速報?性も大事なので、現場に居合わせた私からの非公式な報告です。

起こった事象
テイクオフ直後にクロスバーテンションが脱落。なんとか機体は飛行を続け、ランディング。ランディングはフレアーがかからず、ハードクラッシュ。パイロットはあごの辺りにかすり傷。機体は右アップライトが折れる。

場所 霊石山フライトエリア
パイロット A 男性20歳前?
初級機のファルコン170から上級機のラミナールR12への乗り換え2本目。
2011年6月5日16:30頃
当日の情況
砂丘講習を終えた学生組が15:30頃霊石山TOに到着。機体をセットアップするも、風が南(テイクオフ不可)になってしまい、断念。機体を畳む。機体がたたみ終わる頃、風が北(テイクオフ可能)に変わり、やる気のある人は再び機体を組み、フライトする事に。
インシデントが起きた機体は数人でセットアップ。本人によるチェックは行われたが、クロスバーテンション部分にはカバーがかけられており、カバーをめくってまでは確認していない。



機体はキングポスト付きのラミナールR12。言わずとしれたスモールグライダーの傑作。
クロスバーテンションのシステムはラミナールシリーズは共通していたと思うがテンションベルトからつながるタングをキール後方のピンに引っ掛け、キール内部から出ているバネピンでロックされるタイプ。
当然の事だが、普通にセットアップされた場合は脱落するはずのない構造。
インシデントの原因はプレフライトチェックの甘さに尽きるが、クロスバーテンションは特に重要な箇所なので、確実なチェックが必要。
この場合。ロックまでしっかり作動しているのを確認するのは当然だが、タングを引っ掛けるピンが確実に固定されている事。テンションベルトにひどい痛みのない事も毎回チェックして欲しい。
なお、Twitterから情報を得ている人は既に確認していると思うが、パイロット本人とパイロットの先輩からテイクオフとランディングの動画が両方とも公開されている。少なくとも日本におけるクロスバーテンションのかけ忘れ及び脱落はこれで最後にしたい。
by taka_sunama | 2011-06-06 23:37 | technic
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